【文芸同舞踊コンクール・特別企画】母たちはなぜ踊るのか/舞踊と子育て両立する舞踊手たち


現在、同胞社会における朝鮮舞踊の人口は約1700人(5月22日付・文芸同中央舞踊・任洙香部長のインタビューより)といわれており、世代も学齢前の児童から60代までと実に幅広い。8月3日から4日にかけて、神奈川県藤沢市で行われた文芸同結成60周年を記念する舞踊コンクールと公演にも、日本各地から200人以上の舞踊部員たちが参加した。きらびやかな衣装をまといステージに立つ舞踊手たちは、しかし一歩ステージを離れれば、家事に子育てと、仕事が山積する日常が待っている。彼女たちはどのように舞踊と日常を両立したのか。文芸同やサークル、研究所に集まる理由は一体なんなのか。

「ハンメがたくさん」

舞踊コンクールの会場には、舞踊部員たちの他にもその子どもたちが母と一緒に会場に足を運び、元気に遊びまわっていた。

コンクールの合間、控室のそばで小さな赤ちゃんにミルクを与えていたのは文芸同京都の李英玉さん(37)。抱えられた姜悠麻ちゃんは第一子で半年前に生まれたばかり。李さんは産後わずか数カ月後に迎える今回のコンクールに当たり、参加するかどうか「すごく悩んだ」と明かす。

妊娠6カ月頃までは文芸同舞踊部で舞踊を続けていた李さんだが、お腹が大きくなった頃から練習を中断。産後4カ月頃からコンクール参加のため練習を再開したが、出産を経て「体のつくり」も変化し、コンディションは完全には取り戻せなかった。

それでも「参加して本当に良かった」と話す李さんは「みんなで一つのことに取り組むのは楽しいし、やっぱり舞踊をすると自分自身が元気になれる」と晴れやかなようすだった。

コンクールで演目を披露する文芸同京都の舞踊部員たち(撮影=文芸同中央文光善写真部長)

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