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〈在日発、地球行・第2弾〉“人間の力強さ”を追いかけ/瞳の向こうに広がる風景

2018年04月23日 09:49 在日発、地球行

「なぜそんな国に行くの?」とよく聞かれる。着飾った動機があるわけではない。「自分の目で確かめてみたい」。ただそれだけだ。逆に質問を投げかけてみる。朝鮮に行ったことがあるだろうか。では、初めて訪朝した時の感想は?

“人々の温和な人柄に惹かれた”“街並みが綺麗で想像以上に発展していた”“平壌冷麺サイコー!”。弾むような声が聞こえてくる。

2002年に米国のブッシュ大統領は、朝鮮を脅威となる国家と非難し「悪の枢軸」というレッテルを貼った。物騒な名前だ。これでは「朝鮮」と名のつく存在に近づくことすら躊躇してしまう。同じく「悪の枢軸」呼ばわりされたのがイランとイラクだ。その国名を聞いた瞬間、どのように感じたであろう。凝り固まったイメージから身構えた人は少なくないはずだ。

ある視点に立てば、日本社会で虐げられてきた在日朝鮮人ですら、中東諸国やイスラム教徒を相容れない「異質」な存在として捉えている傾向があるではないか。筆者自身にも当てはまる節があった。無知から偏見が生まれ、ひいては差別や弾圧が起きる。そう考えると自責の念に駆られた。百聞は一見に如かず。意を決して数年前に一人でイランに飛んだ。

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