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〈特集・ウリハッキョの今〉北九州初級/「ALL北九州」で未来を描く

2017年10月06日 15:43 民族教育

北九州初級の現校舎

1910年以降、強制徴用や「募集労働」で北九州地域に連れてこられた同胞は約17万人に及んだ。八幡製鉄所、小倉炭鉱、門司トンネル、港湾や飛行場の工事…。軍需関連施設などで昼夜を問わず想像を絶する過酷な重労働を強いられた。尊厳を踏みにじられた末に奪われた多くの命。「恨」が滲むこの地で、同胞たちは二度と言葉や文化を奪われた植民地支配下の生活を繰り返すまいと心に決めた。

祖国解放を迎えた同胞たちは国語講習所を各地に設立。朝聯結成後、47年までに小倉、八幡、若松、門司、戸畑、苅田などの地域に朝聯初等学院(小学校)が建てられた。とりわけ朝聯小倉支部(現在、小倉北区明和町にある総聯小倉支部)のすぐ近くに開設された朝聯小倉初等学院は1947年4月に中等部を併設され、49年には全校生の数が一時、約750人に上った。

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