〈月間平壌レポート 9月〉核武力建設の加速化を求める世論


“戦争抑止力は決して手放さない”

【平壌発=金志永】9月3日、朝鮮の北部核試験場で大陸間弾道ロケット(ICBM)搭載用水爆実験が成功裏に行われた。7月には、ICBM「火星14」型の試射が二回行われ、連続成功した。今、朝鮮国内はどこに行っても「国家核武力強化の完結段階」に関する話題で持ちきりだ。

 ICBM開発の目的

水爆実験の実施は3日午前に開かれた朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会で決まった。金正恩委員長と共に会議に出席した金永南最高人民会議常任委員会委員長は、9月に二つの在日朝鮮人代表団と面談した。

水爆実験成功に寄与した科学者、技術者たちを歓迎する平壌市民たち

女性同盟結成70周年代表団との面談では、金正恩委員長のリーダーシップによって経済建設と核武力建設の並進路線がどのように貫徹されているかについて語った。特に中長距離戦略弾道ロケット「火星10」試射成功(16年5月)から今回の水爆実験に至るプロセスに関して具体的な事実をいくつか紹介した。金正恩委員長が国防工業部門の科学者、技術者たちと寝食を共にしながら開発を進めたこと、核とICBMの開発は米国による核戦争を抑止し、朝鮮敵視政策を放棄させることに目的があると述べたこと、国防工業部門で「自強力第一主義」を具現することを指示したことなどだ。

朝鮮のロケット工業は近年、他国の既存兵器を前提とする「見本模倣型工業」から「開発創造型工業に」に転換した。自国の技術によって開発されたロケットは「チュチェ弾」、「チュチェ兵器」と呼ばれている。

共和国創建69周年祝賀団との面談で金永南委員長は、水爆実験を口実とした国連安保理制裁の不当性を指摘した。安保理常任理事国であるロシアや中国が米国主導の朝鮮圧殺策動に同調し、責任ある大国としての役割を果たせないでいる現状に言及し、広大な領土と巨大な人口があり、水爆とICBMを保有していても必ずしも偉大な国ではない、偉大なリーダーが偉大な国をつくると述べた。そして世界は近い将来に朝鮮が米国を屈服させ、人民の楽園である社会主義強国の建設にまい進するのを目撃することになると展望を語った。金正恩委員長の決断と行動を近くで見てきた政治局常務委員としての実感なのだろう。

水爆実験の後、日本の首相は、朝鮮が国家核武力強化の道をさらに進めば「明るい未来はない」と発言したが、朝鮮国内の世論は核・ロケット開発の一層の加速化を求めている。朝鮮人民は、核で武装した米国の強権と横暴に耐えきれず核開発に着手したソ連時代のロシアや中国が、大きな代償を払いながら目標を達成し、今の地位を築いた歴史的事実を知っている。米国をはじめとする西側諸国からの圧力で、これらの国が苦行の道を歩んでいた時、その孤軍奮闘に全幅的な支持と声援を送り続けた国こそが朝鮮であった。

 「苦難の行軍」の記憶

平壌穀産工場のハ・グァンス副支配人

「民族史的大慶事」と呼ばれるICBM試射や水爆実験の成功について人々が語る時、必ずと言っていいほど思い起こされるエピソードがある。

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