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〈特集・ウリハッキョの今〉東大阪初級/同胞愛で守られ、民族心の種をまく

2016年12月07日 14:45 民族教育

東大阪市、八尾市、奈良県などに在住する127人の児童、園児が通い、12人の教職員が勤めている東大阪初級。

70年間変わることなく、子どもたちを立派な朝鮮人として育て、2700余人の卒業生を輩出した。

胸の中に愛国の魂を

創立70周年記念事業の一環として外壁塗装された校舎と、人工芝を敷いた運動場

創立70周年記念事業の一環として外壁塗装された校舎と、人工芝を敷いた運動場

1945年8月15日の祖国解放直後、在日同胞たちは子どもたちにウリマルを教えるために日本各地に「国語講習所」を設立した。

布施地域(現在の東大阪市)では蛇草、横沼、三ノ瀬、稲田、森河内などで「国語講習所」ができ、46年9月1日に、それらが統合されて布施朝鮮初等学校が開校。この日が東大阪初級の創立日となっている。その後の49年には蛇草と森河内に布施朝鮮初等学校の分校ができた。

八尾市では、46年4月1日に八尾朝鮮初等学校が創立。のちに、48年に八尾市に移転された大阪朝鮮中学校(46年4月創立)の付属小学校となった。

一方、中河内郡には枚岡朝鮮初等学校(46年4月創立)と、柏原朝鮮初等学校(47年4月1日創立)が開校した。

東大阪地域でウリハッキョの建設ラッシュで沸く中、49年10月19日、日本政府による「学校閉鎖令」が発令。東大阪市内の各校は、「民族学級」「夜間学校」の形態で民族教育を継続。同胞たちのたたかいによって学校が守り抜かれた。

そして52年4月に、布施朝鮮小学校(金厚教校長、児童数37人)が2つの教室から運営を再開。当時に入学した女性同盟東大阪南支部の鄭秀姫委員長(5期生)は「みんな貧しい中で弁当を分け合って食べた。年上年下関係なく全員仲が良かった」と振り返り、「先代たちの愛族愛国の伝統と、同胞愛が根深いこの地域のウリハッキョで学んだから、胸の中には今も愛国の魂が刻まれている」と熱く語った。

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