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鹿児島県で強制連行犠牲者追悼式/「外国人納骨堂」に20柱の朝鮮人遺骨

2016年12月26日 14:04 暮らし・活動
同胞たちは「外国人納骨堂」で黙祷した

同胞たちは「外国人納骨堂」で黙祷した

鹿児島県強制連行犠牲者追悼式が3日、鹿屋市共栄町緑山内にある「外国人納骨堂」前で行われた。総聯鹿児島県本部の李清敏委員長はじめ鹿児島市、鹿屋市、出水市在住の同胞ら5人が参加した。

朝鮮人強制連行真相調査団事務局と総聯鹿児島県本部は共同で、鹿児島における強制連行の実態や寺院における朝鮮人犠牲者の遺骨預かり調査などの各種資料に基づいて犠牲となった事実を掘り起こしている。その活動の一環として10月28日に「外国人納骨堂」を現地確認し、県本部主催の追悼式を執り行うことを決めた。

太平洋戦争当時、鹿児島県各地には本土決戦に備えて飛行場建設や海の特攻基地震洋・回天基地などが数多く建設された。

出水市、鹿屋市、万世(加世田市)などの飛行場に連行された朝鮮人は危険で過酷な労働を強いられ、おびただしい犠牲者を出したと言われている。

しかし、これらの実態は未だに明らかにされていない。

鹿屋市「外国人納骨堂」は県内にただ一つある朝鮮人犠牲者の墓である。「外国人納骨堂」に納められている大半が、鹿屋飛行場建設のために強制連行を強いられ犠牲になった20柱の朝鮮人遺骨である。

「納骨堂」の裏壁面には「昭和37年4月1日建立 鹿屋市」と刻まれているが、当時同胞たちが「死んでまでも差別するな」と市に強く働きかけて市が建立したものだ。

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