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〈特集・ウリハッキョの今〉東春初級/試練の果てに活気ある学校へ

2016年11月02日 09:42 民族教育

去る9月25日に行われた創立70周年記念大祝典に同校史上最多となる1600人以上の人が訪れ、地域の「学校愛」を誇示した東春朝鮮初級学校。愛知県下、とくにこの地域同胞たちは、幾多の統廃合を繰り返す中で「学校がなくなれば地域同胞社会がなくなる」という危機意識が、強く胸に刻まれている。

祖国と同胞と学校と

サムネイル

黄色い塗装が印象的な東春朝鮮初級学校の現校舎

この地域の同胞たちは1946年2月、守山市(現守山区)の個人宅を借りて、守山朝鮮学園を開設した。翌年に守山市の瓦屋を購入し、2階建ての新校舎を建設。さらに48年の春、道路を挟んで校舎の反対側にある土地を購入し、校舎と運動場を増設した。

一方、46年11月11日、同胞たちは鳥居松、坂下、小牧、篠岡、高蔵寺に朝鮮語講習所、国語講習所を開設する。1年後には東春地域同胞たちが春日井市関田町に鳥居松朝鮮語講習所の新校舎を建設した。

48年4月、学校閉鎖令に反対して「4.24教育闘争」を繰り広げる。翌年の49年10月19日には「第2次学校閉鎖令」が発令。教員、学父母だけでなく、守山朝鮮学園の児童10人以上が逮捕された。1ヵ月ほどの授業中断を余儀なくされたが、同胞たちは血を流しながらも学校を守り抜き、守山朝鮮学園を再開する。

また、鳥居松地域でも一番規模の大きかった鳥居松朝鮮語講習所は守りぬいたが、坂下、小牧、高蔵寺の国語講習所は閉鎖され、児童たちは鳥居松に転入した。

その後、守山朝鮮学園は守山朝鮮人学校に、鳥居松朝鮮人学校は鳥居松朝鮮人学校に学校名を改称するが、1956年4月、県下の朝鮮学校名改称の方針にのっとり、それぞれ愛知第5初級、愛知第6初級に改称した。両校は地域同胞の拠りどころとして広く認識され、児童数も順調に増加していった。

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