海外同胞が、統一に向かう「風」を/【インタビュー】「在米同胞アジュンマ」シン・ウンミさん


自尊心育むウリハッキョの教育、世界へ羽ばたく力に

南のインターネット新聞・オーマイニュースに連載された北訪問記「在米同胞アジュンマ(おばさん)、『北朝鮮』に行く」でおなじみのシン・ウンミさん(54)が、15~23日にかけて来日し、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫で行われた統一トークコンサート(主催=6.15共同宣言実践日本地域委員会)に出演した。22日、都内のホテルでシンさんをインタビューし、この間に感じたことについて聞いた。

―各地を回りながらウリハッキョも訪問されました。感想を聞かせてください。

シン・ウンミさん

シン・ウンミさん

子どもたちがウリマル(朝鮮語)を喋り、ウリノレ(朝鮮の歌)を歌う姿を見て、胸が熱くなりました。初対面だというのに本当に愛おしいと感じました。ウリハッキョの子どもたちは祖国と民族の大切な宝の木であると心から思います。

在日同胞が日本でウリハッキョを運営し、子どもたちに民族教育を施していることは以前から知っていました。日本の社会に適応しながら、差別の中でたくましく生きているということも。しかしこれらはみな、インターネットなどを通じて得た漠然とした知識でしかありませんでした。今回、実際に在日同胞の方々の話を聞く過程で、まだまだ現実を分かっていなかったということを思い知らされました。

私は現在、米国で暮らしていますが、米国には差別を許さない社会的な雰囲気があります。例えば「東洋人が嫌いだ」と思っていたとしても、それを表現したりだとか、制度的に差別したりすれば大変なバッシングを受けるため、差別が表面化することはなかなかありません。在日同胞が日本で差別を受けているということに対しても、正直なところ、それほど深刻なものとして捉えることができずにいました。

しかし今回、在日同胞が現存する差別の中で生きているのだということを目の当たりにしました。現在、ウリハッキョの生徒だけが高校無償化の対象から外されていますが、同胞たちはこのような事態を受け、どれだけの屈辱感に苛まれたでしょうか。私も体験していることですが、よその国に行って、そこに根を下ろして生きるのは本当に大変なことです。しかも心ない差別まで受けたらどうでしょうか。そのような困難の中でも、各地のウリハッキョで民族教育が守られていることに感銘を受けました。とくに、先生たちがすばらしいと感じました。情勢が逼迫する中でも、ただひたすら子どもたちのためにという立派な意志を持って教育に向き合っている姿は、本当に尊敬に値するものでした。

ウリハッキョの子どもたちの姿を通じて、ウリマルや民族の歴史と文化を教えることが、民族教育において一番大切なことであると感じました。

米国の同胞社会では、子どもたちにウリマルを教え、民族情緒を育むということが容易ではありません。同胞たちは、米国社会に適応しながら生きていくのに精一杯なのです。差別のひどい日本で、民族教育を施し、子どもたちに自らのルーツに対する自負心を持たせるというのは、並大抵のことではありません。

自分が何者であるのか、そして、それに対する確固たる自信を持たせることほど重要な教育はないと思います。自尊心を持っている人間こそ、世界へと羽ばたく力を養っていけると思います。

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