〈特集・東学農民戦争から120年〉「明治日本の植民地支配―北海道から朝鮮へ」/井上勝生著


岩波現代全書、2100円+税、TEL.03-5210-4000

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隠ぺいの歴史、徹底追跡の旅

1995年7月、著者が勤務する北海道大学の古河記念講堂「旧標本庫」に放置されていた6体の頭骨が発見された。その内の1体には「東学党首魁」と墨書されており、添えられていた書付には1906年9月20日に全羅南道・珍島で「採集」したこと、1894年の東学農民軍蜂起において、珍島は「最も猖獗を極めたる所」で、「平定に帰するに際し、その首唱者数百名を殺し、死屍道に横はる…右はそのひとつなり」と、署名入りで記されていた。

誰が、なぜ、どのように運んだのだろうか? 大学の調査委員となった著者が、遺骨の軌跡をたどって北海道、朝鮮半島、四国へと旅を重ねた結果、ひた隠しにされてきた歴史的事実を追跡した労作。

(朝鮮新報)

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