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【寄稿】朝鮮学校にしかないもの/薛亜由美さん

2013年07月18日 16:12 民族教育

私は現在、2人の子どもたちを朝鮮学校幼稚園に通わせている在日朝鮮人3世だ。今年からはオモニ会の役員も任されている。

それでも、日本学校出身の私は、長らく朝鮮学校や同胞社会の存在を知らずに育った。高校の時、学生会活動に参加したことでそれらに初めて触れた。当時、学生会で語られていた「無知は罪だ」という言葉に衝撃を受けたことを今でも覚えている。
今の時代、日本社会において、朝鮮人という理由で露骨にいじめられることはほとんどない。けれど昔の私は、何も知らない日本の友人から投げかけられる「なんで韓国に帰らないのか」「韓国語しゃべれるのか」「ぜったい日本人でしょ」という質問に対して、何ひとつ満足に返答することができず、ただその都度傷つくばかりだった。朝鮮と日本の間で、何か政治問題がある度に、肩身の狭い思いをして周囲にビクビクしていた。

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