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〈取材ノート〉ハルモニたちの思いに応えたい

5月半ばから下旬にかけて、日本軍「慰安婦」被害者である金福童ハルモニと吉元玉ハルモニが、南朝鮮からはるばる日本を訪れ、各地で「証言集会」を開いた。

今回、「慰安婦制度は必要だった」などと妄言を吐いた橋下市長の足元である大阪の集会に参加した。

朝鮮半島北部の平安北道に生まれた吉元玉ハルモニは、11歳の時に騙されて異国の慰安所に連れて行かれた。

吉元玉ハルモニの話す「平安道訛り」の独特なウリマルを聞きながら、ハルモニがまだ平和だった頃のあどけない姿を想像してぎゅっと胸が締め付けられた。

ハルモニたちはかつて、「慰安婦」としての生活を強いられ、日本軍の男たちからすさまじい暴力を受けた。日本の侵略と植民地支配、女性蔑視、そして朝鮮半島の分断…。二重三重の苦しみを味わわなければならなかった余りに過酷な人生。

集会でハルモニたちは、私たち在日同胞に「差別に負けるな」と力強いエールを送ってくれた。同じ民族として歴史的経緯をともにし、2世、3世と代を継いでチョソンサラムとして生きていこうとする在日同胞に対して、ハルモニたちは格別な思いを寄せてくれている。

これ以上ハルモニたちが加害国にやって来て自らの被害を訴えなくてもいいよう、ハルモニたちの「足」となり「口」となり、絶えず事実を伝えていかなければならない。それが、同胞である私が、ハルモニたちの思いに応えることにつながると信じている。(里)