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神奈川朝高生など、県庁へ補助金の支給を要請

不条理で納得いかない

卒業式を3月3日に控えた神奈川朝鮮中高級学校の高級部3年生の34人と保護者、神奈川朝鮮中高級学校の姜文錫校長をはじめとする教員たち約60人が2月28日、神奈川県庁を訪ね、県知事に対して補助金の支給を求め要請を行った。

関係者は終始納得のいかない様子だった

「本来の姿勢に立ち返って」

この日朝高生たちは、「県知事に会って納得のいく理由を直接確かめたかった」が叶わず、県民局くらし文化部学事振興課の担当者と面会した。

要請文を読み上げる生徒代表

生徒を代表して張成嶺さんが、神奈川中高高級部3年生の名前で黒岩祐治県知事にあてた要請文を朗読した。

要請文は、生徒たちが、希望に満ちた卒業を思い描いてきたが、現実は悲しみと憤りの中で卒業式を迎えることとなったと強調。

朝鮮学校を排除する国家行政と、それに同調するかのように日本各地の自治体が補助金を廃止する状況に、生徒たちが、「不条理で納得のいかない差別がこれからも終わりなく続くのでは、と不安を感じている」ことを訴えた。

また要請文は、黒岩県知事が「朝鮮の問題と朝鮮学校は別」と語っていた本来の姿勢に立ち返って、速やかに補助金の計上を行うことを求めた。

「県が努力を」

要請文の朗読に続いて、生徒たちが、県知事に対しての要求、質問、思いなどを担当者に伝えた。

孔学英さんは、「どの日本学校の生徒も笑って、楽しい思い出を残しながら卒業していくと思うが、なぜ自分たちだけが権利闘争に明け暮れ、こんな憤りを感じながら卒業しなければいけないのか。どの国の人も自分の国のルーツを学ぶのは当然。私たちが朝鮮学校で国と民族のことを学んで何がいけないのか」と語った。

また高級部の3年間、吹奏楽部のメンバーとして、対外活動で日本市民の前で幾度も公演を行ってきた李愛玲さんは、「私たちが演奏した朝鮮の民謡に、感動したと喜んでくれた日本市民はたくさんいた。知事は、『県民の理解が得られない』と吹聴しながら朝鮮学校についてよく知らない人たちをうまく利用しているようにしか思えない。知らないのでは、偏見が増す一方だ。国際交流をうたうのであれば、私たちの学校を何度も訪ねて良く知っているあなたたちが、県民の理解を得られるようにもっと協力してほしい」と語った。

県知事に直接説明してほしいと訴えた参加者たち

保護者、教員たちは、「理解が得られないのではなく、県知事自身が教育と政治はちがうことを県民に教え、啓蒙する立場ではないのか」などと、それぞれの思いを述べた。

一方担当者は、今日話された内容を必ず知事に伝えると約束した。

終始納得のいかない様子であった参加者たちは、「知事と直接会って話をしたい」と再度担当者に伝えた。

神奈川県下の同胞、学校関係者たちは補助金の打ち切りが発表された直後から、緊急集会を開き、連日県庁に足を運んでいる。この日は、神奈川朝高生たちの要請に続き、神奈川県オモニ会連絡会、南武朝鮮初級学校関係者らが県庁を訪ねた。

今後、神奈川県下の同胞青年と日本の青年らで構成される「Korea×Japanかながわユースフェスタ」実行委員会役員たち、神奈川中高連合同窓会関係者、神奈川県青商会の代表もそれぞれ県庁に要請を行う予定だ。

神奈川中高オモニ会の金輝子会長は、「私たちはあきらめない。引き続き、みんなで要請活動を行っていくつもりだ」と語った。

(李炯辰)