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〈東洋太平洋フェザー級王座決定戦〉李冽理選手、盛り返して引き分け

2013年02月21日 17:13 スポーツ

鋭いパンチを繰り出す李冽理選手

朝鮮大学校出身で元世界王者の同胞プロボクサー、李冽理選手(30、東洋太平洋フェザー級4位、日本フェザー級2位)が20日、東京都文京区の後楽園ホールで行われた東洋太平洋フェザー級王座決定戦(12R)に臨み、フィリピンフェザー級王者のシリロ・エスピノ選手(30)と対戦した。試合は激しい攻防戦の末、判定にもつれ込み、引き分けとなった。300余人の同胞が終始、大きな声援を送っていた。

メインイベントで行われたこの日の試合。李選手は軽快なフットワークで観客を魅了したが、4Rと8R終了直後の中間採点では劣勢だった。次第に焦りが出てきていた。また、相手のボディー攻撃に苦しみ、体重の乗ったパンチを出せなかった。それでも手数で上回り、試合終了までにポイントを盛り返した。採点は、112-116、115-113、114-114だった。

応援に駆けつけた同胞たちは試合後、李選手の健闘を拍手で称えた。

試合後、李選手は、「せっかく大勢の同胞が応援してくれたのに、結果を出せなくて残念。今後も同胞のために尽くしていきたい」と語った。

朝大卒業後、横浜光ボクシングジムに所属し、元WBA世界スーパーバンタム級王者、元日本フェザー級王者として名を馳せてきた李選手を応援してきた同胞たちは、この日も赤いTシャツに身を包み会場に特大の横断幕を掲げた。

神奈川、東京の同胞青年たちが中心となり活動している「李冽理選手応援会」(2010年7月結成)の金貴成会長(43)は、「朝大を卒業し、朝鮮名で活躍する李選手に、われわれは魅了されてきた。今後もしっかり応援したい」と語った。

今回の試合で李選手のプロ戦績は、24戦19勝(10KO)3敗2分となった。

(李東浩)

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