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〈高校無償化〉適用除外方針、撤回を/記者会見での発言

2013年02月11日 17:52 主要ニュース

7日、衆院議員会館で開かれた記者会見では、各地朝鮮高級学校の校長会、オモニ会連絡会、学生連絡会の代表として、東京朝鮮中高級学校の生徒、保護者らが発言し、朝鮮学校への「高校無償化」制度適用を訴えた。

3年間の闘争を振り返り、卒業生、後輩たちへの思いを語る金志弘さん(右)と呉香愛さん

学生連絡会代表の金志弘さん(高3)は、「朝鮮学校で自分のルーツを学ぶことができた。自分たちは民族の文化、言葉を学びたくて朝鮮学校に通っている。日本政府は僕たちの学びたいという気持ちをいままで踏みにじってきた。朝鮮人として胸を張って生きることのできる環境をつくっていきたい」と語った。

「子どもたちに制裁を加えることはおかしい」と話す東京朝高オモニ会の韓英淑さん(右)。適用除外の方針撤回を訴えた。

オモニ会連絡会代表の南珠賢さんは、「民主党政権は事あるごとに先送りし、安倍政権にいたっては完全に朝鮮学校を排除する方針を取っている」と非難。現在、東京五輪招致の動きがあることに触れ、「オリンピックは、差別をなくし、互いを認め合いながら行うスポーツの祭典。いま国家による朝鮮学校生徒へのいじめが行われてるのに、五輪招致なんてとんでもない」と述べた。

また東京朝高オモニ会の韓英淑さんは、「国同士の関係に問題があるからといって、子どもたちに制裁を加えるのはおかしい。まして、子どもたちの学びを支援する政策なのに。いますぐ適用除外の方針を撤回すべきだ」と語った。

記者の質問に対し呉香愛さん(高3)は、「日本の学校のシステムに入れば適用を受けることが出来るという論調は、明らかに脅迫に近いものがあると感じる。日本とはまず文化が違うので、日本の学校では朝鮮人として生きられないと思う。朝鮮人として生まれたからには朝鮮人として生きたい」と話した。(炯)

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