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〈そこが知りたいQ&A〉新年の辞の内容は?

2013年01月08日 13:39 主要ニュース 共和国

A. 最重要題に経済強国建設、統一問題も多く言及

金正恩第1書記は2013年を迎えて1日、新年の辞を述べた。その内容と特徴をQ&Aでまとめた。

Q. 19年ぶりの新年の辞と言われているが。

A. 金日成主席が祖国解放後の1946年からほぼ毎年行っていたが、主席が逝去して迎えた95年から新年の辞に代わるものとして共同社説が発表されてきた。新年の辞は主席が最後に行った94年から数えて19年ぶりであり、金正恩第1書記が行うのは初めて。

今年の新年の辞の所要時間は22分程度で、字数にすると朝鮮語で約9,400字だ。大きく分けて昨年の総括、今後の課題で構成されている。

Q. 今年をどのように位置づけているのか。

A. 社会主義強盛国家建設の画期的な局面を開く壮大な創造と変革の年だと位置づけている。そのうえで、わが党は社会主義強盛国家、天下第一の強国を誇らしく打ち立てると指摘している。

また、建国65周年と祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利60周年を迎える意義深い今年、主席と総書記の業績をさらに輝かせ、強盛国家建設と祖国統一偉業達成へと受け継いでいく意志を表明している。

昨年については、主席と総書記を永遠なる領袖として高く戴き、党の指導のもとにチュチェの革命偉業を立派に継承し達成することのできる確固たる保障をもたらした歴史的な年だったと総括した。

Q. どのような課題が提示されたのか。

A. 経済強国建設を、社会主義強盛国家建設の達成において第一義的に提起される最も重要な課題だとした。

実用衛星を打ち上げ朝鮮の尊厳と威容を轟かしたその勢いで、経済強国の建設と人民の生活向上に画期的な転換をもたらすべきだとしながら、今年掲げていくスローガンとして、 「宇宙を征服したその精神、その気迫で経済強国建設の転換的な局面を切り開いていこう!」を提示した。

今年のすべての経済活動は、これまで築かれた自立的民族経済の土台をさらに強固にし、十分に活用して生産を大いに増やし、人民生活の安定と向上のためのものとならなければならないと、その方向性を示した。経済建設の成果は人民の生活に現れなければならないとも強調した。

経済の次に、政治軍事的威力の強化、社会主義文明国建設などを課題としてあげた。

Q. 統一問題への言及は?

A. 共同社説の構成は、昨年の総括、新年の課題、対南・対外関係となっていたが、新年の辞では課題の冒頭部分で、強盛国家建設問題と統一問題が同列で言及された。分量も多く、1,000字を越す。

新年の辞は、祖国統一が主席と総書記の念願、遺訓であることにまず触れ、必ず成し遂げなければならないと強調。今年、全民族が団結し、統一の新たな局面を開かなければならないと指摘した。

目を引くのは、南朝鮮の反統一勢力に対し、民族対決政策を放棄し、民族の和解と団結、統一の道に進むべきだと促した点だ。

北と南、海外の全同胞に対しては、6.15共同宣言と10.4宣言の履行、民族優先、民族重視、民族団結の立場に立つことを呼びかけた。

(姜イルク)

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