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女性同盟結成65周年記念 女性同盟西部支部祝賀会

2012年12月11日 16:48 主要ニュース

分会は同胞支える根っこ

〝1世に恥じない活気あふれる社会を〟

女性同盟結成65周年記念女性同盟西部支部祝賀会が9日、千葉県船橋市のホテルで行われた。会場には、総聯西部支部の文剛委員長、女性同盟千葉県本部の朱暎子委員長、西部地域商工会の金信萬会長代理をはじめ、女性同盟、青商会、朝青など142人が参加した。

顧問たちのチャンゴサークルによる演奏

1部の記念セレモニーのオープニングを、同支部の顧問たちのチャンゴサークルによる演奏で華麗に飾った。

続いてスクリーンでは、女性同盟結成から今日まで65年間の輝かしい歴史を振り返る約100枚の写真が東京朝鮮歌舞団の歌に合わせて映し出された。

次に、女性同盟西部支部の金明珠委員長があいさつした。同胞たちは祖国を失った悲しみから抜け出し、1947年に金日成主席によって「男女平等権」が発布されたことによって封建のくびきから解放された女性たちは、成人学校で勉学に励み、権利獲得の運動を通じ、社会的権利が確立していったと指摘した。また、今日までの10年間、女性同盟の専従活動家が不在の中でも7つの分会のどれ一つもなくなることなく、学校のため、同胞社会のため精力的に活動してきたほか、支部ではチャンゴ、コーラス、書芸、バレーボールなどのサークル活動も活発に行われてきたと報告した。金委員長は、つらいときいつも力を与えてくれたのが顧問たちの笑顔だったと感謝の思いを述べながら、同胞社会、子どもたちの明るい未来のために、手を取り合いながらまた一歩ずつ進んでいこうと参加者たちに呼びかけた。

65年の歴史を写真で振り返った

続いて、文剛委員長があいさつに立った。文委員長は、在日朝鮮人運動の節々に、女性同盟、同胞女性たちがおり、運動の最前列で常にたたかってきた強調した。4.24教育闘争期、朝鮮人学校閉鎖令に反対するため機動隊に立ち向かい、投獄されたハルモニ、また、JR定期券における権利獲得など、数え切れないほどの功績があげられると女性同盟西部支部の歴史を称えた。また、今日7つの分会すべてがそれぞれ多様なイベントを企画し、奮闘する女性たちの姿は同支部の誇りであるとし、「これからも総聯と女性同盟が力を合わせ、先代が作り上げた伝統と業績を継承し、西部支部をより豊かで活気溢れる支部にしていこう」と話した。

朱暎子委員長が祝杯の音頭をとった。

たすきに書かれたオモニへのメッセージを読み上げる

2部では、西部地域青商会と朝青の10人による男声重唱「アイドゥライゴシウリハッキョダ(子どもたちよ、これがウリハッキョだ)」を披露。一言ずつオモニたちへのメッセージが書書かれたたすきをかけながらアンコールでは「青年行進曲」を歌い歓声を浴びた。

次に、チェロ奏者の朴純香さんが、「歓喜」の他クラシック曲2曲を披露。チェロの美しい音色にうっとり聞き入った参加者たちの2度のアンコールに応え、「セポムグヮチョンダリ」「アリラン」も演奏した。

最後には、東京朝鮮歌舞団の民謡連曲に合わせ、参加者たちはオッケチュムを踊り盛り上がった。

横のつながり

同地域の7つの分会(東、西、北、国府台、習志野、市川、葛南)は、この10年間専従の活動家が不在の中、西部支部を中心に各分会がそれぞれ地域の同胞社会を根っこの部分で守ってきた。

国府台分会の高京和分会長(西部支部副委員長)は、「同胞がいるからこそ分会がある」と言う。約15年間同分会長としてこの地域の同胞社会を支えてきた。月に一度集まり、近況報告をしながら交流を深めるのはもちろん、支部ではサークル活動、忘年会、新年会、お花見、学校支援など、さまざまな行事を通じて同胞たちと共に過ごしてきたという。「それも1世顧問たちが土台を築き、私たちを育ててくれたからこそ。今では同胞たちの応援が私たちの活動を支えている」と話した。

日本社会の不況、少子化の波は同胞社会にも押し寄せている。情勢が厳しい上に財政も困難という状況下でも活動が継続されたのは、「横のつながりが強ったから」と、西分会の丁京子分会長(西部支部副委員長)は話した。メディアによる激しい北バッシングがとめどなく行われる今日、物事を判断する角度を見失わないためにも、一番身近な分会で互いの認識を確認しあう貴重な空間となっている。「木にたとえるなら、分会は根っこの部分。普段の仕事と分会活動の両立は大変だが、若い世代から高齢の同胞まで、皆が同じ場所に集まれるような魅力的な分会を作っていきたい」と話した。

歌舞団の歌に合わせて踊る参加者たち

北分会の分会長を務めて今年で8年目となる朴敬順さん(61)。2年前に父が亡くなり、両親が経営していた焼肉屋を母と二人で継いでいるという。つらいときもあったが、そんなときに助けてくれるのは支部、分会の仲間たちだったという。「分会の人たちはもはや家族、親戚のような関係。みんな近所に住んでいるわけではないから、分会がないと友だちと会う機会もなくなってしまう。だからこそ、この場を大切にしていきたい」。

東分会は、2年間分会長が不在で、同分会の李京淑副分会長(61)を責任者として運営されている。それでも月に1度の分会の集まりには会員全員が集まり、他愛もない話に花を咲かすという。「生徒数が年々減少している千葉のウリハッキョのため、学校支援にも力を注いでいきたい」という。

同祝賀会に参加した河明美さん(41、市川分会)は、同支部のバレーサークルに参加している。「地域の同胞たちは、何かあったらいつでも手を差し伸べてくれる。肉親と同じで切っても切れない関係」と笑顔で話す。「最近、高3の息子が朝青の食事会に参加したことを楽しそうに話していた。こうやって縦と横のつながりが広がっていけばいいと思う」と話した。

一部で流された写真の選別、編集を担当したのは金慶子さん(41、東分会)。祖国解放後から今日までの歴史を綴る同支部の千枚以上の写真を通じて、「今も精一杯頑張ってるつもりだったけど、昔のオモニたちは学校、同胞社会のためにもっと体を張ってたたかってきたんだと改めて感じた。私たちにもできることがあるはず。同胞社会の土台を築いてくれた顧問たちに恥ずかしくないよう、さらに活気が溢れ温かい社会を作っていきたい」と力強く話した。

(尹梨奈)

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