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〈私たちのうた〉柿の木/鄭芝溶

2012年10月15日 16:38 文化・歴史

きのうも うれた柿 ひとつ

きょうも また ひとつ

 

カラスやい、カラスやい

うちの 木に なんで 座ったのさ

 

オッパが 帰ってきたら

食べさせて あげようと 残しておいたの

 

そうれ、それ

しーっ、しっ!

 

昨日も一つ、今日もまた一つと熟れた柿をカラスが食べてしまう。どこか遠くに行っている兄さんに甘い柿を食べさせてあげたい幼い妹の心が、実る秋とともに美しく描かれた。

チョン・ジヨン(1903~1950)

忠清北道沃川郡に生まれる。金崋山、朴八陽、朴済瓉らと共に、同人誌「遥藍」を発刊。1923年に京都の同志社大学英文科に入学。解放後、梨花女子専門学校の文科科長に就任、京郷新聞の主幹を務める。

(選訳・金真美)

朝鮮語原文

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