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朝鮮で注目集まる産業デザイン

2012年08月08日 14:55 共和国

発展向け、国際機関の協力も

朝鮮では近年、産業デザイン(インダストリアルデザイン)に注目が集まっている。それは、産業デザインが経済発展と人民生活向上に寄与する重要な柱の一つとして捉えられているからだ。

国家産業デザインセンターには連日、人々が訪れている(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

産業デザインは、産業・工業において美しさや使いやすさ(ユーザビリティ)を追求し、その結果として製品の商品性を高めることを目的としている。

国内では現在、経済部門の工場、企業所はもちろん、非生産部門の機関、団体でも産業デザインが反映されるすべての対象は、設計とデザインを国家の関係機関に提出し、審査を受けるようシステムが確立されている。

今年4月には金日成主席生誕100周年を記念して、国家産業デザイン展示会が平壌で開催された。会場である国家産業デザインセンターは今年新設されたもの。以来、この部門を研究するために内閣と省、中央機関はもちろん、全国各地から人々がセンターに連日訪れている。

朝鮮では2010年、国の産業デザイン部門全般を管理指導し、統制する機関である中央産業デザイン指導局が新たに登場した。

リ・ドンチャン局長(功勲芸術家)によると、指導局は全国の産業デザイン事業に関する技術指導、審査登録などを担当している。傘下には、朝鮮産業デザイン創作社と産業デザイン情報交流社、産業デザイン技術準備所などがある。

平壌に今年新設された国家産業デザインセンター(写真はいずれも朝鮮中央通信=朝鮮通信)

中央産業デザイン指導局は、朝鮮商標および工業デザイン、原産地名事務所、朝鮮産業デザイン協会(2011年10月創立)の名義で対外交流事業も行っている。今年5月には、平壌で朝鮮商標および工業デザイン、原産地名事務所と中国国家工商行政管理総局間の協力に関する了解文が調印された。

リ局長は、ここ数年の間に国の産業デザインを世界的レベルに高めることを目標にしていると話す。

1974年、世界知的所有権機構(WIPO)とその傘下の5つの専門同盟に加入した朝鮮は、180以上の国と交流協力事業を進めてきた。

指導局では今後も各国、国際機構との交流を通じて、朝鮮の産業デザインを広く宣伝し、先進的な技術を国内の実情に合わせて導入しようとしている。

 (平壌支局)

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