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〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 13〉独立運動家・金マリア

2006年09月04日 00:00 歴史

金マリアは、奪われた祖国と民族に対する限りない愛を抱き、不屈の精神で生涯を闘い抜いた独立運動家であり、女性啓蒙運動家である。

彼女は、朝鮮でキリスト教が最初に根付いた黄海道長淵で3人姉妹の末っ子として生まれた。開明的なクリスチャンであった父はキリスト教式にマリア(瑪利亞)と名付け、聡明で、剛直で、気迫のある彼女を、男装させ連れて歩いたと言う。両親は早くに亡くなり、親せきの援助でソウルの貞信女学校に進学する。

身を寄せていた叔父弼淳は愛国の志士たちとの親交が厚く家に盧伯麟、李東輝、金奎植(のちに姑母の夫となる)、柳東悦、李甲らが出入りしていた。このような環境と貞信女学校の朝鮮人教師で恩師に当たる辛瑪利亞が彼女の民族意識形成に大きな影響を与えた。

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