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〈人物で見る日本の朝鮮観〉勝海舟

2004年04月28日 00:00 文化・歴史

幕末期における勝海舟(1823~1899)の朝鮮への関わり方について、「その連帯の思想と侵略思想を同居させた最初の人物こそ勝海舟であったと思う」と、私は「日本の朝鮮侵略思想」で書いたことがある。

貧乏旗本の子として生れた海舟が、徳川幕府の実質総理として、幕府の幕引き役を担う歴史的人物になるのは誰知らぬ話であるが、その海舟が対朝鮮政策において「横縦連合」という連帯策と「征韓」という侵略策の間で揺れて、ついには海舟本来の連帯論が変質してゆくのだが「しかし、海舟の連帯感は後に、時として表出する」と前出の本の最後に書いた。この項では、その海舟の朝鮮に対する連帯感を主とする彼の朝鮮観を見ようとするものである。

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